2013年04月16日

ネットワーク調整その3

昨日の続き
昨日の実験では同相で接続した2つのED-29689を2つの音道チューブで出力した場合、同相にもかかわらず減衰してしまうという謎の現象に見舞われました。今日はスパウト部分で音道チューブを1つにまとめた状態で計測してみることにします。
音道チューブの処理はまず内径1.5mm、長さ6mmのチューブをスパウトに取り付け、その後に内径2mmの音道チューブで2つのチューブを1つにまとめました。こんな感じです。

DSC00122.JPG

この状態で同相で計測すると昨日のような減衰の症状は現れませんでした。ということは、チューブの処理で同相でも打ち消しあう場合があるということになります。推測になりますが、可能性としては2つの音道チューブの場合は、音道チューブ内で1直線に出口までいけば問題ありませんが、途中、チューブ内の壁にぶつかり波長が乱れることで出口にきたときに位相がずれてしまって逆相になってしまった。スパウト部分で1つにまとめた場合はスパウトからでた直後の音は位相が揃ってるのでそこで合成されてしまうので位相のずれが生じない。とりあえず、複数の音道チューブを使う場合は、かならず特性値をチェックする必要がありそうです、知らないうちに逆相で音圧が下がってたなんてこともあるかもしれません。

あとこの実験をしてるときに、スパウト部分のチューブの処理で周波数特性値が変化することを発見しました。赤は2mmの音道チューブをスパウト部分に接続して計測した値です。青は内径1.5mm、長さ6mmのチューブをスパウトに接続し、そのチューブに内径2mmのチューブを接続したものになります。要は青の方がスパウトからでる音の出口が細い音道チューブということです。比べるとピークが低域側によって、超低域側と高域が減衰しています。この結果から、細い径の音道チューブを使うと、ピークが低域側に移動し、超低域と高域が減衰するということになります。高域のドライバをフィルタ無しで調整したいときなどには、この細いチューブはいいかもしれません、高域が減衰しますし、ついでに低域も減衰するので高域のドライバには調整用としていいかもしれませんが、低域のドライバには細いチューブは厳禁です、超低域がかなり減衰しますので低域ドライバに使うのには向いていません。

0416-07.jpg

ついでに、ものは試しに内径2mmのチューブを暖めて広げてその状態で2つのドライバのスパウト部分に繋げた場合も計測してみました。チューブの処理はこんな感じです。

DSC00121.JPG

この状態で計測するとやはり低域、高域が減衰します。

0416-08.jpg

ただし、高域の減衰は内径1.5mmのチューブより減衰量は少ないです。赤は内径1.5mmのチューブで処理、青は内径2mmを広げたチューブ、中域まではまったく同じ特性です、3k以降かた微妙に減衰の仕方が変わってきてきます。

0416-09.jpg

今まではスパウト部分の音道チューブの処理にあまり気を使っていませんでしたが、何気にかなり特性に影響を与えることがわかりましたので、ドライバの種類ごとにチューブの処理を考慮した方がよさそうです。

ラベル:自作IEM

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。